JTF〈ほんやく検定〉の概要
ほんやく検定は、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)が実施する翻訳力の検定です。インターネット受験の形式で、申込から試験、結果の確認までオンラインで行います。国家資格ではなく、翻訳業界団体による民間の検定です。
以前は実務経験のない人向けの基礎レベル(4級・5級)もありましたが、2024年4月に募集を始めた第81回から休止しています。現在の受験要項に掲載されているのは、在宅翻訳者や企業内翻訳者などを対象とする実用レベルです。
科目・分野と審査基準
実用レベルの科目は英日翻訳と日英翻訳の2つです。出題分野は政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理の5つで、受験時に1つを選びます。翻訳の完成度に応じて1級から3級の合格または不合格が判定され、3級以上の合格者には「翻訳士」の称号が授与されます。
1級は専門家の翻訳と認められる水準、2級は若干の修正は必要でも実務で十分に通用する水準、3級は欠点はあっても実務で一応通用する水準とされています。試験時間は英日翻訳が10時から13時、日英翻訳が14時から17時のそれぞれ180分で、日本時間で行います。答案は規定時間内に試験サイトから提出し、メールやFAXでの提出は失格になります。
第86回の日程と受験料
第86回は2027年1月23日に実施されます。申込期間は2026年10月20日10時から2027年1月12日17時30分まで、結果発表は3月23日の予定です。日程は回ごとに公表されます。
受験料は1科目の場合、一般11,000円、JTF会員8,800円です。英日翻訳と日英翻訳を併願すると、一般16,500円、JTF会員13,200円になります。支払はクレジットカードか銀行振込で、入金後の科目変更やキャンセルはできません。
受験の条件と禁止事項
受験の条件は、インターネットに接続でき、ブラウザ、メール、ワードなどPCの基本操作ができることです。対応ブラウザとOSが指定されており、スマートフォンでは受験できません。本試験の前に試行試験でPCの動作を確認するよう求められています。
試験中に機械翻訳や生成AIを使って訳文の質を上げる行為は禁止されています。辞書や用語集は使え、ウェブ検索は固有名詞や用語の使用頻度を確かめるなど、個々の語句の調査に限って認められています。
合格の状況と準備
2025年の第82回・第83回では、英日翻訳の受験者328人のうち1級合格者は4人、日英翻訳の受験者186人のうち1級合格者は0人でした。上位級の合格は限られています。
当サイトの提案:まず自分の得意分野と受験科目を決め、受験申込の際に同時購入できる過去問題・解説集でその分野の出題を確認しましょう。本番と同じ180分で一つの課題を訳して見直すまでを試し、時間配分をつかんでおくと当日の提出漏れを防げます。試行試験は申込後の早い時期に済ませてください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。