自動車検査員が働く場所と役割
自動車の点検整備を行う工場には、地方運輸局長の認証を受けた認証工場と、そのうち検査設備や管理体制などの基準を満たして指定を受けた指定工場があります。指定工場は自動車検査員を選任し、点検整備をした自動車を検査させます。
指定工場で車検を受けると、自動車検査員が検査を行い、保安基準に適合していると証明して保安基準適合証を交付します。この適合証を運輸支局などに提出すると、国の検査場への車両の持ち込みを省略できます。指定工場が民間車検場と呼ばれるのはこのためです。
自動車検査員になる要件
指定自動車整備事業規則第4条は、自動車検査員になれる人を定めています。中心となるのは、整備主任者として1年以上の実務経験があり、適切に業務を行っていた人で、地方運輸局長が行う教習を修了した人です。一級自動車整備士の技能検定に合格している人は、実務経験が6か月以上で足ります。二級自動車シャシ整備士の技能検定だけに合格している人は、この経路の対象外です。
このほか、自動車検査官の経験がある人、自動車技術総合機構で自動車の審査業務の経験がある人、軽自動車検査員の経験がある人も要件に当たります。自動車整備士の資格を持つだけでは自動車検査員になれない点に注意してください。
2026年度の自動車検査員教習
教習は地方運輸局ごとに行われます。中部運輸局の例では、2026年度第1回(第129回)の受付が4月13日から15日、修了試問が8月5日でした。第2回(第130回)は受付が9月16日から18日で既に締め切られており、修了試問は12月2日に行われます。
申込書は受講を希望する場所を管轄する運輸支局に提出します。教習の日時や場所、費用などは申込先の運輸支局から通知されます。修了試問では、道路運送車両法、自賠法、高圧ガス、自動車検査用機械器具の取扱い、自動車点検基準と保安基準などの知識が問われます。
選任後に毎年度必要な研修
指定自動車整備事業者は、新たに選任した自動車検査員と、最後に研修を受けた年度の末日を過ぎた自動車検査員に、地方運輸局長が行う研修を受けさせなければなりません。つまり、選任後も毎年度の研修が必要です。研修では検査に関する法令と通達、指定整備事業の法令、検査用機械器具の取扱いなどを学びます。
京都運輸支局の2026年度実施要領では、研修の対象を現に選任されている自動車検査員全員と、近く選任を予定している教習修了者としています。研修を受けると、自動車整備技能者手帳に修了の証明を受けます。
目指す場合の確認順序
当サイトの提案:最初に、自分が整備主任者として選任されているか、その期間が何か月あるかを勤務先で確認してください。次に、勤務先が指定工場で、自動車検査員として選任される予定があるかを上司と相談します。そのうえで、管轄の運輸支局に次回の教習の受付時期を問い合わせると、修了試問までの準備期間を逆算できます。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。