どんな資格か
キャリアコンサルタントは、働く人や就職を目指す人の職業選択、職業生活の設計、職業能力の開発について相談に応じ、助言や指導を行う専門職です。職業能力開発促進法に定められた国家資格で、厚生労働省が制度を所管しています。
同法第30条の19は、キャリアコンサルタント試験に合格した人が、厚生労働省に備える名簿に登録を受けてキャリアコンサルタントになると定めています。第30条の28は、キャリアコンサルタントでない人がこの名称や紛らわしい名称を使うことを禁じています。厚生労働省は、この資格を登録制の名称独占資格と説明し、守秘義務と信用失墜行為の禁止が課されるとしています。
受験資格
キャリアコンサルティング協議会の受験概要では、次のいずれか一つを満たせば受験できます。
- 厚生労働大臣が認定する養成講習の課程を修了した人
- 労働者の職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発と向上のいずれかに関する相談について、3年以上の経験がある人
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した人
実務経験で申請する場合は、相談の対象が労働者や学卒就職希望者であること、内容が職業選択などに関するものであること、一対一または少人数のグループで行ったものであることが求められます。実務経験証明書と誓約書の提出が必要です。
試験の内容と受験料
試験は学科試験と実技試験に分かれ、別々に受験できます。学科試験は四肢択一のマークシートで50問、試験時間は100分です。100点満点中70点以上で合格となり、受験料は8,900円です。
実技試験は論述と面接で構成されます。論述は事例記録を読んで設問に答える記述式で50分です。面接は受験者がキャリアコンサルタント役を務めるロールプレイ15分と、口頭試問5分の計20分です。150点満点中90点以上が合格基準で、論述は配点の40%以上、面接は態度・展開・自己評価の各区分で満点の40%以上を取る必要があります。実技の受験料は29,900円です。学科か実技の一方に合格した人は、次回以降その試験の免除を受けられます。
2026年度の試験は、2026年4月1日時点で施行されている法令に基づいて出題されます。学科試験は、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会が同じ日に共通問題で実施します。
2026年度の日程
| 回 | 学科・論述 | 面接 | 協議会の申請期間 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第33回 | 2026年11月1日 | 11月7日〜22日のうち指定日 | 8月17日〜28日で終了 | 12月16日 |
| 第34回 | 2027年3月7日 | 3月12日〜27日のうち指定日 | 2026年12月11日〜22日 | 2027年4月20日 |
日本キャリア開発協会の案内では、第34回の申請期間は2026年12月9日から23日までとされています。申請先によって期間がずれるため、申し込む団体の案内で確認してください。試験地は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄などです。
合格後の登録と更新
合格しただけではキャリアコンサルタントを名乗れません。名簿への登録手続きが必要です。登録は5年ごとの更新制で、厚生労働省の資料によると、更新には知識講習8時間以上と技能講習30時間以上の受講が求められます。一部に免除措置があります。
申し込む前に確認したいこと
当サイトの提案:まず自分がどの受験資格に当たるかを決めてください。実務経験で申請する人は、協議会のよくある質問で対象となる相談の範囲を読み、勤務先に証明書を書いてもらえるかを早めに確認すると安心です。養成講習から目指す人は、厚生労働省の認定講習一覧に載っている講習かどうかを確かめてから申し込みましょう。そのうえで、第34回の申請期間が年末に重なることを見込んで、書類の準備を11月中に始めておくことをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。