労働安全コンサルタントの位置づけ
労働安全衛生法第81条は、労働安全コンサルタントを、その名称を用いて、他人の求めに応じ報酬を得て、事業場の安全についての診断とそれに基づく指導を行う者と定めています。衛生分野を担当する労働衛生コンサルタントとは別の資格です。
試験に合格しただけでは名乗れません。同法第84条により、合格者は厚生労働省に備える労働安全コンサルタント名簿に登録を受けて、労働安全コンサルタントとなります。登録事務は、指定登録機関である公益財団法人安全衛生技術試験協会が行っています。
試験の区分と科目
試験は機械、電気、化学、土木、建築の5区分から1つを選び、筆記試験と口述試験で行われます。筆記試験の構成は次のとおりです。解答は当該年度4月1日現在の法令を前提とします。
| 科目 | 方法・出題数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 産業安全一般 | 択一式30問 | 10:00〜12:00 |
| 産業安全関係法令 | 択一式15問 | 13:00〜14:00 |
| 専門科目(区分に応じ機械安全・電気安全・化学安全・土木安全・建築安全から1科目) | 記述式2問 | 14:30〜16:30 |
口述試験は、その年度の筆記試験合格者と筆記試験の全部免除を受けた人が対象です。時間は1人15分で、日時は口述試験受験票で知らされます。
受験資格と科目免除
受験資格は24項目に分かれています。主なものは、理科系統の大学卒業後5年以上、短大・高専卒業後7年以上、高校卒業後10年以上の安全の実務経験、技術士第二次試験合格、第1種電気主任技術者、1級土木施工管理技士・1級建築施工管理技士、一級建築士の免許を受けることができる人、安全管理者として10年以上の職務経験などです。ここでいう安全の実務は、安全管理計画の企画立案、生産現場の災害防止対策、安全教育、労働災害の原因把握や調査分析などを指します。
科目免除もあります。たとえば技術士の機械部門などの合格者は機械区分の機械安全、第1種電気主任技術者は電気区分の電気安全、1級土木施工管理技士は土木区分の土木安全、1級建築施工管理技士は建築区分の建築安全が免除されます。該当の可否と添付書類は、試験協会の資格紹介ページで個別に確認してください。
令和8年度の日程と費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 筆記試験日 | 令和8年10月20日(火) |
| 筆記の受付期間 | 令和8年7月1日〜7月31日(締切済み) |
| 筆記試験結果 | 令和8年12月上旬発表予定 |
| 口述試験 | 大阪は令和9年1月13日〜14日、東京は1月26日〜29日のうち指定日時 |
| 筆記全部免除者の口述申込 | 令和8年11月1日〜11月15日 |
| 最終結果 | 令和9年2月下旬発表予定 |
筆記試験地は北海道、宮城、千葉、愛知、大阪、広島、福岡、東京です。申請は原則としてオンラインで行い、書面申請を希望する人は試験協会本部に申請書を請求します。受験手数料は24,700円です。合格後の新規登録の手数料は20,000円で、複数の試験区分を登録する場合は区分ごとに必要です。
口述試験の会場は、大阪がエル・おおさか、東京が新宿NSビルです。前回と同じ試験の種類、区分、科目で再受験する人は、オンラインで受験申請が完結します。新規に申請する人は、支払い後に必要書類を試験協会へ郵送します。
受験を考える人への進め方
当サイトの提案:最初に自分の学歴と安全の実務経験の年数を整理し、受験資格のどの項目に当てはまるかを決めてください。実務経験で受ける場合は経歴等証明書を会社に書いてもらう必要があるので、申込月の7月より前に依頼しておくと安心です。次に、保有資格による科目免除の有無を確認し、受験する区分を選びます。令和8年度の筆記申込はすでに締め切られているため、これから準備する人は令和9年度の試験案内が試験協会のサイトに掲載されたら、日程と受付期間を確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。