森林セラピーガイドの役割
森林セラピーガイドは、特定非営利活動法人森林セラピーソサエティが認定する民間資格です。ソサエティは、森林を訪れる利用者に対して、森林浴の効果が上がるような散策や運動を現地で案内する人と定義しています。森林に関する環境科学的な知識に加えて、森の癒し効果についての生理学的な知見を持ち、利用者が安心して安全に森林を散策できるようにすること、森林内での歩行や運動、レクリエーション活動を通じて正しい森林セラピーの方法を助言することが求められます。
上位の資格として森林セラピストがあり、こちらは利用者に応じたプログラムを提供し、セラピー活動を指導する役割です。ガイドは現地での案内、セラピストはプログラムの提供と指導という分担になっています。
認定団体について
森林セラピーソサエティの前身は、森林の癒し効果を科学的に解明して活用方法を研究するため、平成16年に企業や大学医学部、研究所などが連携して発足した森林セラピー研究会です。平成17年からの森林セラピー総合プロジェクトで基地とロードの認定や人材育成制度の検討が進められ、平成20年に特定非営利活動法人になりました。現在は、森林セラピーの普及、資格の認定と人材育成、基地・ロードの認定、効果の科学的検証、フォーラムやセミナーの開催を主な活動にしています。
取得方法は通信教育課程2級
ソサエティは、全国から資格を取得しやすくするため、2015年に筆記試験から通信教育課程に全面移行しました。森林セラピーガイドの認定条件は、通信教育課程2級を履修して修了し、ソサエティの個人賛助会員に加入することです。決まった試験日や会場はなく、通信講座を自分のペースで進める形です。
2級の教材はテキストと副読本2種、提出に必要な封筒などがセットになっています。学ぶ内容は、森林に関する環境科学的な知識、森の癒し効果についての生理学的な知識、安全な森林散策を確保するための知識です。自治体や法人がまとめて申し込むためのフォームも用意されています。受講料と個人賛助会員の会費は、2026年10月4日時点で公式の販売ページを確認できなかったため記載していません。
案内できる対象者の範囲
ソサエティは、医師が同行しない場合、ガイドとセラピストが接する対象者を「健常者及び未病の者」としています。医師の指導なく直接的に医療や治療行為を行うことはできません。体調に不安のある参加者を受け入れる場合の判断は、医療機関との連携を含めて主催者側で確認しておく必要があります。
森林セラピー基地・ロードとの関係
ソサエティは、人材の資格とは別に、森を「森林セラピー基地」「森林セラピーロード」として認定しています。認定は2006年に始まり、北海道から沖縄まで60か所以上が認定されています。基地には歩きやすい散策路が2本以上と滞在・宿泊施設が必要で、ロードは散策路1本以上で審査を受けられます。審査ではリラックス効果の実験結果や自然・社会条件などが評価されます。ガイドの認定は人に対する資格で、基地やロードの認定は森や散策路に対する制度なので、両者は別々に運用されています。
ソサエティの紹介ページによると、認定された基地とロードは全国に63か所あり、明るく緩やかな勾配の道がほとんどで、車いすで入れるバリアフリーのロードもあります。ガイドはこうした森で、訪れた人の体調や歩く速さに合わせて案内することになるため、コースの勾配や休憩場所を事前に把握しておくことが役割の一部になります。
当サイトの提案:ガイドを目指す人は、申込前に事務局へ通信教育課程2級の受講料と個人賛助会員の年会費を問い合わせ、継続してかかる費用を確認してください。そのうえで、活動したい地域に森林セラピー基地やロードがあるかをソサエティの一覧で調べ、運営主体にガイドの受け入れ方法を問い合わせておくと、資格取得後の活動の場を具体的に考えられます。将来セラピストまで進むかどうかも、2級修了の時点で検討するとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。