「大学入学のためのドイツ語試験」が指すもの
この記事の名称は特定の一つの資格名を指すものと言い切れないため、ここではドイツの大学入学で使われるドイツ語力の証明について説明します。TestDaFの公式サイトによると、ドイツ語で教育を行う機関以外で大学入学資格を得た志願者は、ドイツで学び始める前にドイツ語力を証明する必要があり、この義務は各州の法律で定められています。認められる試験や免除の扱いは、州文部大臣会議と大学学長会議の「ドイツの大学での学修のためのドイツ語試験に関する大綱規則(RO-DT)」にまとめられています。
代表的なものが、g.a.s.t.が提供するTestDaF(Test Deutsch als Fremdsprache)と、大学自身が行うドイツ語試験のDSHです。ゲーテ・インスティトゥートのFAQでは、C2のドイツ語大ディプロムなど一部の証明書を持っていれば、TestDaFやDSHが免除されると説明されています。どの証明を受け付けるかは大学と課程によって変わります。
TestDaFの評価と入学基準
TestDaFの結果は、技能ごとにTestDaF-Niveau(TDN)3・4・5の3段階で示されます。公式サイトでは、この3段階がGERのB2からC1に対応づけられていると説明されています。試験規程は、4つのパートすべてでTDN4以上を得た場合に、すべての学科・課程への制限のない入学に必要なドイツ語力の証明になると定めています。TDN5は入学に必要な水準を上回る高い力を示します。一方で、大学は特定の学修目的について、これより低い要件を決めることもできます。
試験の構成と結果が出るまで
デジタル版TestDaFは、g.a.s.t.の試験センターでパソコンを使って受験します。順番は読む・聞く・書く・話すの4パートで、話すパートではヘッドホンで課題を聞き、答えを録音します。
| パート | 課題数 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 読む(Lesen) | 7課題・34問 | 約55分 |
| 聞く(Hören) | 7課題・30問 | 約40分 |
| 書く(Schreiben) | 2課題 | 約60分 |
| 話す(Sprechen) | 7課題 | 約35分 |
課題は講義のメモ取りやゼミでの意見表明など、大学での学修に直結する場面をもとにしています。採点には一定の期間がかかり、紙の試験はおおむね6週間、デジタル版は約3週間とされています。公式サイトは、結果発表日と大学の出願締切を照らし合わせて試験日を選ぶよう求めています。
日本での受験と費用
ゲーテ・インスティトゥート東京はTestDaFの認定試験センターで、年間を通じて複数の試験日を設けています。試験規程では、試験日と申込期間はTestDaF-Institutが一括して定め、受験料の額はg.a.s.t.が決めるとされています。受験料を納めることが受験の条件です。日本での具体的な金額と次回日程は、TestDaF公式サイトの「Termine und Anmeldung」で確認してください。DSHは各大学が実施するため、日程・受験料・受験条件も大学ごとに異なります。
出願準備の進め方
当サイトの提案:最初に志望大学・学科の募集要項で、受け付けるドイツ語証明の種類と必要水準(TestDaFならTDNの条件、DSHなら段階)を確認してください。次に出願締切から逆算し、紙の試験なら約6週間、デジタル版なら約3週間の採点期間を見込んで受験日を選びます。DSHを使う場合は、入学前に大学で受けられるのか、事前に合格しておく必要があるのかを大学の国際交流担当に問い合わせておくと、計画が立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。