園芸装飾技能士とは
技能検定は、働く人の技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、厚生労働省が所管しています。都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、試験問題を中央職業能力開発協会が作成し、試験は都道府県と都道府県職業能力開発協会が実施します。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。技能士は名称独占のため、技能検定の合格者以外は技能士と名乗れません。
園芸装飾職種の作業名は「室内園芸装飾作業」です。中央職業能力開発協会は、オフィスやリビングに観葉植物などを適切に配置し、植物を通じて潤いのある空間をつくる仕事と説明しています。試験の範囲は、設計図と仕様書の作成、床や壁の保護、植物の配置・剪定・養生などの室内園芸装飾の方法、用土の作成や植物の判別・繁殖などの観賞用植物の維持管理、積算・見積りの技能と知識です。庭園、植物一般、園芸施設、安全衛生の知識も含まれます。1級は設計図と仕様書の作成、積算・見積りを含むレベルで、2級はそれらを含まないレベルです。
等級ごとの実技試験と学科試験
令和8年度前期の実技試験は、どの等級も製作等作業試験です。
| 等級 | 実技試験の内容(令和8年度前期) | 標準時間 |
|---|---|---|
| 1級 | 課題図に示すインドアガーデンを製作する。使用する植物や材料の一部は指定されたものを持参する | 3時間30分(打切り3時間50分) |
| 2級 | 鉢替え、剪定・整姿・清掃、繁殖、整理の各作業と、課題図に示すインドアガーデンの製作 | 作業35分(打切り50分)と製作1時間30分(打切り2時間) |
| 3級 | 課題図に示すインドアガーデンを製作する | 1時間(打切り1時間20分) |
学科試験は、1級・2級が真偽式と多肢択一式の各25問で計50問、3級が真偽式のみの30問です。合格基準は100点満点で、原則として実技試験60点以上、学科試験65点以上です。実技と学科の両方に合格すると技能士になります。どちらか一方だけ合格した場合は、次回以降は不合格だった試験だけを受ければよいとされています。
受検資格
都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、受検資格に必要な実務経験の年数が次のように決められています。実務経験は、受検する検定職種に関するものに限られます。
| 受検する等級 | 実務経験のみの場合 | 技能検定に合格している場合 |
|---|---|---|
| 1級 | 7年 | 2級合格後2年、3級合格後4年 |
| 2級 | 2年 | 3級合格者は実務経験の年数を問わない |
| 3級 | 検定職種に関する実務経験があれば年数を問わない | なし |
専門高校や大学などで検定職種に関する学科を卒業した人、職業訓練を修了した人は、必要な年数が短くなります。たとえば大学卒業者は1級で実務経験4年です。検定職種に関する学科の在学者などが受検できる場合もあります。受検資格は関連する学科や訓練科に対応する職種に限られるため、自分の学歴が当てはまるかは都道府県職業能力開発協会に確認します。
令和8年度の日程と手数料
園芸装飾は、1級・2級・3級とも前期に実施される職種です。令和8年度前期の受検申請受付は4月6日から4月17日まででした。学科試験の全国統一日は、3級が7月12日、1級・2級が9月6日です。合格発表は3級が8月28日、1級・2級が10月2日で、令和8年度の試験はすべて終わっています。令和9年度の日程はまだ公表されていません。都道府県によっては試験を実施しない職種もあります。
都道府県職業能力開発協会が実施する職種の受検手数料は、学科試験3,100円、実技試験18,200円が目安です。金額は都道府県によって異なる場合があります。23歳未満の人は、ものづくり分野の3級実技試験の手数料が減額される制度がありますが、園芸装飾が対象になるかは都道府県協会に確認してください。
受検を考えている人へ
当サイトの提案:次に受検できるのは令和9年度の前期です。令和8年度は3月2日に試験案内が始まり、4月上旬から中旬に申請を受け付けていました。令和9年度も同じ時期かどうかを、住んでいる都道府県の職業能力開発協会のサイトで年明けから確認し、園芸装飾が実施されるかを先に確かめてください。実技試験の過去問題は中央職業能力開発協会の技能検定試験問題公開サイトで見られるので、課題図を見ながら植物の配置と作業手順を練習しておくと、標準時間内に仕上げる感覚がつかめます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。