地盤品質判定士の制度
地盤品質判定士は、地盤品質判定士協議会が認定する資格です。協議会は、2011年の東日本大震災などで発生した住宅や宅地の被害を教訓に、公益社団法人地盤工学会を代表とし、一般社団法人日本建築学会と一般社団法人全国地質調査業協会連合会が発起人となって2013年2月に発足しました。宅地の地盤の相談窓口は別団体の一般社団法人地盤品質判定士会が担っており、試験と登録を行うのは協議会です。
協議会は資格の目的を、宅地の造成業者、不動産業者、住宅メーカーなどと住宅・宅地の取得者の間に立ち、地盤の評価に関わる調査・試験の立案、調査結果に基づく評価、対策工の提案を行う能力を持つ技術者を社会に示すことだと説明しています。資格には、専門的な知識と十分な経験を持つ地盤品質判定士と、基礎的な知識と経験を持つ地盤品質判定士補の2種類があります。
受験区分と受験資格
受験申込の時点で、受験区分に応じた資格や講習の修了などが必要です。2026年度の手引きの内容は次のとおりです。
| 受験区分 | 主な受験要件 | 受験料 |
|---|---|---|
| 一次試験のみ | 技術士補(建設・応用理学部門)、二級土木または建築施工管理技士、住宅地盤技士などの資格、または協議会が指定する講習会の修了 | 11,000円 |
| 一次・二次の同時受験 | 技術士(土質及び基礎、地質など)、一級または二級建築士、一級土木・建築施工管理技士、不動産鑑定士、RCCM(地質、土質及び基礎)、地質調査技士などの資格、または指定の行政職・教育研究職の業務経歴 | 18,000円 |
| 二次試験のみ | 登録期間中の地盤品質判定士補 | 14,000円 |
2026年度から、行政職と教育・研究職は業務経歴の期間を問わなくなりました。地盤品質判定士補であれば、実務経験に関係なく二次試験を受けられるようになっています。指定資格を持たない人向けに、一次試験の受験資格を得るための講習会も開かれています。
試験の内容
一次試験は120分のマークシート式で50問、100点満点です。技術者倫理、宅地の造成・土砂災害に関わる法制度、地質・地形・地盤の調査と土砂災害、住宅など小規模建築物の基礎、地盤の液状化、盛土・切土と擁壁の安定性、地盤改良の7区分から出題されます。二次試験は180分の記述式で、地盤の液状化、基礎の支持力と沈下、盛土・切土と擁壁の安定性の3区分から出題されます。
2026年度の日程
| 項目 | 2026年度 |
|---|---|
| 受験申込 | 5月7日から6月30日まで(協議会ウェブサイトのマイページから) |
| 試験日 | 10月25日 一次10時から12時、二次13時30分から16時30分 |
| 受験地 | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡 |
| 合格発表 | 2027年1月8日 |
| 登録申請 | 2027年1月12日から2月1日まで |
2026年度の申込は締め切られています。手続きはパソコンで行う必要があり、スマートフォンでは申請を完了できないと協議会は案内しています。
登録と更新
合格しても登録しなければ資格の名称は使えません。登録料は地盤品質判定士が14,000円、地盤品質判定士補が11,000円です。登録期間以外の登録は原則として認められず、判定士補の登録をしなかった人は次年度以降の一次試験が免除されません。登録者は原則として地盤品質判定士会の会員になります。資格は5年ごとに更新が必要で、2026年度合格者の登録証の有効期限は2032年3月31日、更新にはCPD125単位が必要です。
受験を考える人へ
当サイトの提案:まず手引きの付表で、自分の保有資格が一次のみ、一次・二次同時のどちらの区分に当たるかを確認してください。技術士の場合は登録証ではなく選択科目が分かる登録証明書が必要です。申込は5月から6月なので、春のうちに資格証の画像や写真をそろえ、合格した場合に1月から2月の登録期間を逃さないよう予定に入れておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。