計装士の制度と位置づけ
計装士は、計装工事に携わる技術者の知識と技術を審査する資格です。日本計装工業会の説明によると、制度は1977年に労働省認定の技能審査として始まり、1984年に建設大臣認定の技術審査制度へ移りました。2001年の建設業法施行規則の改正を経て、2005年12月の省令改正により、日本計装工業会は1級計装士技術審査を行う登録計装試験実施機関になっています。
現在の区分は2つです。1級計装士は、国の制度に基づいて日本計装工業会が実施する登録計装試験に合格した人です。2級計装士は、日本計装工業会が独自に行う2級計装士技術審査に合格した人です。日本計装工業会は1級計装士を「計装工事における上級の技術者が、通常有すべき知識及び技術の程度を有する者」と定義しています。
建設業法施行規則第7条の3の表では、登録計装試験に合格した後に電気工事または管工事に関し1年以上の実務経験を持つ人が、それぞれ電気工事業・管工事業の許可に係る技術者の要件を満たす者として挙げられています。日本計装工業会は、1級計装士が建設業の経営事項審査で1人あたり1点の加点対象になるとも案内しています。
受験資格と学科試験の免除
受験資格に学歴の制限はなく、計装工事の実務経験年数だけで判断されます。
| 級 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 1級 | 計装工事の設計・施工の実務経験5年以上。2級合格者は4年6か月以上。いずれも指導監督的実務経験1年以上を含む |
| 2級 | 実務経験2年以上 |
学科試験に合格した人は、次年度と次々年度の同じ等級の学科試験が免除されます。また、1級の電気工事・管工事・電気通信工事施工管理技士は1級・2級の学科試験Bが免除されます。2級の各施工管理技士と第一種電気工事士は、2級の学科試験Bだけが免除の対象です。詳しい条件は、2022年1月1日改正の各級の試験実施規程で確認できます。
2026年度の試験日程と費用
2026年度の試験は、東北・関東・中部・関西・九州の5地区で行われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科試験 | 1級8月29日、2級8月30日 |
| 実地試験 | 1級12月12日、2級12月13日 |
| 受験申込書の請求 | 4月1日から4月30日まで |
| 受験申込の受付 | 4月20日から5月15日まで(消印有効) |
| 受験手数料(1・2級共通) | 学科7,530円、実地17,820円(いずれも税込) |
| 合格発表 | 学科9月29日、実地2027年2月12日 |
受験申込書は計装技術講習会の案内書を含めて1部770円で、日本計装工業会のホームページか事務局でのみ扱われています。2026年度の申込はすでに締め切られているため、これから受験する人は2027年度の案内を待つことになります。
学科試験の会場は、仙台市のハーネル仙台、千葉市の幕張メッセ国際会議場、名古屋市のウインクあいち、大阪市の新梅田研修センター、福岡市の福岡商工会議所です。実地試験は仙台会場だけが宮城県建設産業会館に変わり、ほかの4地区は学科と同じ会場です。2026年度の学科試験の問題は9月7日から公開されています。学科試験の合格発表と同じ日に、合否の通知文書も送られます。
登録後の義務
合格すると合格証明書と登録証が交付され、1級計装士または2級計装士の称号が与えられます。計装士は知識と技術の維持向上のため、5年目ごとに技術維持講習を受けることが義務付けられています。日本計装工業会は、理由なく講習を拒否した人の登録を抹消すると明記しています。住所などの登録情報が変わった場合は変更届を出さないと、講習の案内が届かないことがあります。
受験を考える人へ
当サイトの提案:まず自分の実務経験が「計装工事の設計・施工」に当たるか、指導監督的な経験が1年以上あるかを勤務先と確認してください。次に、施工管理技士などによる学科試験Bの免除が使えるかを試験実施規程で確かめます。申込書の請求期間は4月中だけなので、受験する年度の3月末までに必要書類と証明者をそろえておくと手続きが間に合います。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。