コンクリート等切断穿孔技士とは
コンクリート等切断穿孔技士は、ダイヤモンド工事業協同組合が実施するコンクリート等切断穿孔技能審査試験の合格者に与えられる称号です。組合はこの試験を、コンクリート等切断穿孔業務に必要な知識と技能を審査する厚生労働省認定の技能審査と案内しています。目的は、技能者の職業能力の向上、安全作業の確立、経済的・社会的地位の向上です。
審査は単一等級で、切断と穿孔の2科目があります。受験者はどちらか一方を選び、同時に両方を受けることはできません。合格すると、切断技士または穿孔技士の称号が付与されます。
受験資格と安全講習会
受験資格は、コンクリート等切断穿孔業務の実務経験3年以上で、年齢や性別は問われません。申請には受験申請書と実務経験証明書を事務局に郵送します。
受験するには、2月に開かれる切断穿孔業務安全講習会の受講が必須です。2026年度第30回の講習会はeラーニングで、受講期間は2026年2月13日から3月13日まで、受講料は33,000円(税込、教本代を含む)、申込締切は2月2日でした。講義は「安全作業教本」と「コンクリート等切断穿孔技士作業者教本」に基づく各1時間です。学科試験だけに合格していて実技試験のみを受ける人は、受講が免除されます。
試験の内容と合格基準
| 区分 | 学科(40問・1時間) | 実技 |
|---|---|---|
| 切断 | 法規、切断工事、ダイヤモンドブレード、切断機、安全衛生 | 要素試験10分(写真等で正誤判断)、作業試験20分(切断機でコンクリート床を切断) |
| 穿孔 | 法規、穿孔工事、ダイヤモンドビット、穿孔機、安全衛生 | 要素試験10分、作業試験20分(穿孔機でコンクリート壁面を穿孔) |
学科は真偽法または多肢択一法です。実技の作業試験では、段取り・準備、作図、作業前点検、片付け・清掃、簡単な故障処理などが共通して見られ、穿孔ではさらに穿孔機の設置・組込みとコアーの抜取りが加わります。学科は満点の70%以上、実技は要素試験と作業試験がそれぞれ配点の20%以上で、合計が満点の70%以上なら合格です。学科か実技の一方だけ合格した人は、次回以降その試験と受験料が免除されます。
2026年度第30回の実施状況
第30回試験は2026年4月18日と19日に、千葉市美浜区の高度ポリテクセンターで行われました。18日に学科試験と実技の要素試験、19日に実技の作業試験が行われています。申請期限は3月19日必着、定員は切断技士・穿孔技士あわせて約100名でした。受験費用は88,000円(税込)で、内訳は学科22,000円、実技66,000円です。受験料納入後に辞退しても返金されません。
組合が公表している合格率は、第30回(2026年)が82.8%、第29回(2025年)が81.4%、第28回(2024年)が78.6%です。結果は試験日から30日以内に通知され、合格者には通知後60日以内に合格証書とIDカードが送られます。第30回の受付は終わっており、次回の案内は2027年1月中旬頃に組合のページに掲載される予定です。
建設キャリアアップシステムでの扱い
国土交通省の切断穿孔分野の能力評価基準では、ダイヤモンド工事業協同組合が能力評価実施団体です。レベル2の判定には、就業日数3年(645日)に加えて切断穿孔技士の保有が必須とされています。レベル3以上も、レベル2の保有資格を満たすことが条件です。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:2027年度に受けるなら、1月中旬の案内掲載を待ってすぐに安全講習会へ申し込み、2月の締切に間に合わせてください。実務経験証明書は勤務先の証明が必要なので、3年以上の経験を示せる工事記録を早めに確認しておきます。受験費用と講習料をあわせると12万円を超えるため、会社の負担制度があるかも事前に相談しておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。