日本自閉スペクトラム学会の概要
記事名の「日本自閉症スペクトラム学会」は、現在「特定非営利活動法人日本自閉スペクトラム学会」の名称で活動している学会を指します。学会は、自閉症・発達障害のある人の教育・医療・福祉の向上発展のために、研究と実践を促進することを目的としています。法人概要によると、所在地は千葉県船橋市、理事長は本田秀夫氏、会員数は2,800名です。
主な活動は、年1回の研究大会、学会誌『自閉スペクトラム研究』や実践報告集の発行、そして学会認定資格の認定です。学会の資格はいずれも学会独自の民間資格で、国家資格とは別の制度です。
入会の手続きと年会費
入会を希望する人は、学会サイトのオンライン入会申込フォームから申し込みます。オンラインで申し込めない場合は、入会申込書を郵送、FAX、メール添付で事務局に送ります。学会費は年7,000円で、学生と自閉スペクトラム者本人、それに準ずる人は年4,500円です。Q&Aによると、申込書の推薦者欄は空欄でも入会できます。会費を2年間納めないと退会扱いになり、年度の途中での退会は原則として認められていません。
学会が認定する2つの資格
1つ目は「自閉スペクトラム支援士」です。平成17年から続く制度で、STANDARD、ADVANCED、EXPERTの3段階があります。申請できるのは学会の個人会員で、教員、児童福祉施設や医療機関の職員、関連資格の保有者など、学会が定める職種・立場に当てはまる人です。STANDARDは、資格認定講座で6領域から9ポイント以上、修了試験の合格、研究大会への2日間以上の参加、1年以上の実践歴をそろえて申請します。申請料は10,000円、登録料は30,000円で、資格は5年ごとに更新します。
2つ目は学生向けの「ASサポーター」です。自閉スペクトラムの人が社会で心地よく生活できるよう、感じ方やニーズを理解してサポートする基本的な知識と経験を持つ学生に発行されます。Q&Aによると、ASサポーターを取得しても自動的に学会員にはならないため、会員になるには別に入会の申込が必要です。
2026年度の研究大会と資格認定講座
第24回研究大会はオンラインで開かれ、8月29日と30日にライブ配信が行われました。主管は東北支部・北陸支部で、メインテーマは「共生社会を目指して~自閉症児・者のウェルビーイングの追求~」です。オンデマンド配信は2026年10月30日に終わり、大会参加申込の最終締切は10月23日と案内されています。
研究大会では会員がポスター発表や自主シンポジウムで発表できます。2026年度は6月5日から16日まで発表申込を受け付け、抄録原稿の締切は7月13日、発表資料や発表動画の提出締切は7月31日でした。ポスター発表はオンライン開催に合わせて見開き2ページの資料による紙上発表とし、コメントはウェブ上でやり取りする形式です。研究大会への2日間以上の参加は自閉スペクトラム支援士の要件にも含まれるため、資格を目指す会員にとっては毎年の日程確認が欠かせません。
資格認定講座は2026年度に年3回の予定で、オンデマンドで6講座または3講座を視聴し、視聴期間後の土曜日にオンラインの修了試験を受ける方式です。残る回は九州支部(修了試験11月28日)と北海道支部・関東甲信越支部(修了試験2027年1月30日)です。九州支部の修了試験の受験料は5,000円で、会員のみ受験できます。
入会や資格取得を考える人へ
当サイトの提案:支援士の取得を目指すなら、入会手続きを先に済ませてください。会員と非会員では講座の受講料が異なり、修了試験は会員しか受けられません。そのうえで、研究大会の日程と資格認定講座の回を1年分並べ、ポイントの有効期限である5年以内に要件がそろうかを確認するとよいでしょう。学生の人は、まずASサポーターの要件を学会の案内で確かめることをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。