冷凍機械責任者と冷凍保安責任者
高圧ガス保安法第27条の4は、一定の冷凍設備を持つ製造者に対し、製造保安責任者免状を持ち経験を有する人のうちから冷凍保安責任者を選任するよう求めています。冷凍機械責任者免状は、この冷凍保安責任者に選任されるための免状です。高圧ガス保安協会(KHK)の職務範囲表では、冷凍保安責任者に選任できるのは冷凍機械責任者免状だけで、化学・機械の責任者免状では選任できません。反対に、冷凍機械責任者免状では販売主任者や移動監視者などには選任できません。
| 種類 | 担当できる製造施設 | 主な想定施設(KHKの説明) |
|---|---|---|
| 第一種 | 1日の冷凍能力の制限なし | 大型冷凍空調機器を備えた施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場など |
| 第二種 | 1日の冷凍能力が300トン未満 | 中型冷凍空調機器を備えた施設など |
| 第三種 | 1日の冷凍能力が100トン未満 | 小型冷凍空調機器を備えた施設など |
どの種類も冷媒ガスの種類に制限はありません。選任されるには免状に加えて、法令で定められた経験が必要です。
2026年度の試験日と科目
令和8年度(2026年度)の試験日は2026年11月8日(日)で、受験申請は8月17日から9月2日まで受け付けられ、締め切られています。受験資格の制限はありません。第一種は経済産業大臣の試験、第二種と第三種は都道府県知事の試験です。
| 種類 | 法令 | 保安管理技術 | 学識 | 手数料(電子申請) |
|---|---|---|---|---|
| 第一種 | 択一式20問 | 択一式15問 | 記述式5問 | 17,300円 |
| 第二種 | 択一式20問 | 択一式10問 | 択一式10問 | 11,100円 |
| 第三種 | 択一式20問 | 択一式15問 | なし | 9,800円 |
第三種は法令と保安管理技術の2科目だけで、保安管理技術の範囲は冷凍のための高圧ガスの製造に必要な初歩的な技術とされています。第一種と第二種の学識では、応用化学と機械工学が問われます。合格基準は各科目とも満点の60パーセント程度です。第一種の試験地は全国9か所に限られ、第二種と第三種は各都道府県で受けられます。試験時間は法令が9時30分から60分、保安管理技術が11時10分から90分、学識が13時30分から120分で、試験問題は試験翌日の11月9日にKHKのホームページで公表される予定です。
令和8年度の国家試験から、スマートフォンなど通信機能を持つ電子機器の扱いが厳しくなりました。カバンにしまっていない機器は電源の状態にかかわらず使用しているとみなされ、試験中のトイレも原則禁止とされています。
講習による科目免除
KHKの高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)を修了し検定に合格すると、国家試験は法令だけになります。第一種と第二種は法令・保安管理技術・学識を各7時間学び、検定は保安管理技術と学識です。第三種は法令7時間と保安管理技術14時間を学び、検定は保安管理技術だけです。受講受検料は第一種28,100円、第二種24,200円、第三種17,500円で、テキスト代は別です。
令和8年度の予定表では、第一種(5月31日検定)と、第二種・第三種の第1回(7月5日検定)が終わっています。第二種と第三種の第2回は、インターネット申込期間が2026年11月10日から24日まで、検定日が2027年3月7日です。
合格後の流れ
知事試験の合否通知書は2027年1月5日、大臣試験は1月26日に発送される予定です。合格者は通知書と一緒に届く申請書で免状交付を申請します。
当サイトの提案:最初に、勤務先の冷凍設備の1日の冷凍能力を設備担当者に確認し、100トン未満なら第三種、300トン未満なら第二種で足りるかを判断してください。次の国家試験は2027年度なので、講習ルートを選ぶ場合は11月の講習申込から始め、2027年度の国家試験の受付期間はKHKの受験案内が公表された時点で確かめる順番が効率的です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。