貯水槽清掃作業監督者の位置づけ
ビルの受水槽や高置水槽など、飲料水をためる貯水槽を清掃する事業者は、建築物衛生法第12条の2により営業所ごとに都道府県知事の登録を受けることができます。登録を受けた営業所は「登録建築物飲料水貯水槽清掃業」と表示できます。貯水槽清掃作業監督者は、この登録の人的要件として施行規則第28条第4号に定められた監督者です。
同じ条文は設備の基準も細かく定めています。揚水ポンプ、高圧洗浄機、残水処理機、換気ファン、防水型照明器具、色度計・濁度計・残留塩素測定器を持ち、専用の保管庫で保管し、これらを飲料水の貯水槽清掃専用に使うことが求められます。監督者の資格は、こうした設備の基準とあわせて審査される要件の一つです。
監督者とは別に、作業員の研修も登録の基準に入っています。施行規則第28条第5号は、貯水槽の清掃作業に従事するすべての人が受講できる研修を、登録を受けようとする者か厚生労働大臣の登録を受けた者が定期的に行うことを求めています。研修の内容は、貯水槽の清掃方法、塗装方法、消毒方法と、清掃作業の安全と衛生です。監督者1人が講習を修了しても、現場の作業員の研修体制が整っていなければ登録の基準を満たしません。
受講資格と注意点
新規講習を受けられるのは次のいずれかに当たる人です。
- 高等学校・中等教育学校(旧制中等学校を含む)を卒業後、2年以上建築物の貯水槽の清掃に関する実務に従事した人
- 5年以上建築物の貯水槽の清掃に関する実務に従事した人
- 上の1と同等以上の学歴と実務経験があると認められる人
センターは、ここでいう実務経験は正社員としての実務であり、アルバイトやパートは含まれないと明記しています。申込では実務従事証明書が必要になり、センターは記入例も公開しています。学歴の要件は高校卒業が基準なので、高校を卒業していない人は5年以上の実務経験の区分で受講することになります。
令和8年度の新規講習
新規講習は4日間、合計29時間です。科目は建築物環境衛生制度2時間、給水衛生概論7時間、建築設備概論(給水設備関係)5時間、作業の安全管理2時間、貯水槽清掃各論12時間、試験1時間です。受講料は62,000円(非課税、テキスト等教材費込み)で、定員は各回100名です。
| 講習期間 | 会場 | 受付期間 |
|---|---|---|
| 2026年10月20日〜23日 | 三田国際ビル(東京都港区) | 8月26日〜9月1日 |
| 2026年11月10日〜13日 | 卸町会館(仙台市若林区) | 9月9日〜9月15日 |
| 2027年1月26日〜29日 | 阪急千里中央ビル(大阪府豊中市) | 12月3日〜12月9日 |
| 2027年3月23日〜26日 | 三田国際ビル(東京都港区) | 1月28日〜2月3日 |
4月から10月初めにかけては大阪、東京、名古屋、福岡でも開かれました。受付状況は回ごとに変わるため、申し込む前に日程表で最新の状況を確認してください。
有効期限と再講習
施行規則第28条第4号は、監督者が講習修了から6年を経過しないこと、または再講習修了から6年を経過しないことを求めています。センターが交付する修了証書も、知事登録の有効期限は6年です。再講習は2日間11.5時間で、建築物環境と公衆衛生、給水衛生概論、建築設備概論、貯水槽清掃各論などを学び直します。受講料は39,000円で、オンライン講習も設けられています。
受講を決める前の準備
当サイトの提案:最初に、自分の実務が「建築物の貯水槽の清掃」に当たり、正社員として何年続けているかを勤務先の記録で確認してください。高校卒業後2年に届くか、学歴を問わず5年に届くかで、受講できる時期が決まります。次に、実務従事証明書の記入例を見ながら会社に証明を依頼し、受付期間の初日に届くよう準備します。営業所の登録を担当する人は、監督者ごとの修了日と6年後の期限を管理表にまとめ、再講習の受付期間を毎年確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。