エネルギー管理士が求められる場面
エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)では、一定量以上のエネルギーを使う工場や事業場がエネルギー管理指定工場等に指定されます。このうち第一種エネルギー管理指定工場等で、事務所やオフィスビルなどを除く製造業等の5業種に当たるものは、エネルギーの使用量に応じて、エネルギー管理士免状の交付を受けている人の中から1人から最大4人のエネルギー管理者を選任しなければなりません。
免状を取る方法は、エネルギー管理士試験に合格する方法と、エネルギー管理研修を修了する方法の2つです。どちらも一般財団法人省エネルギーセンターが実施しています。研修で免状を受けた人が試験に合格しても、新たな免状は交付されません。
試験の仕組み
受験資格に制限はありません。試験は必須基礎区分と熱分野専門区分の組み合わせか、必須基礎区分と電気分野専門区分の組み合わせのどちらかを選び、4課目をマークシート方式で受けます。各課目の配点の60%以上を得ると、その課目は合格です。
一部の課目だけ合格した人は課目合格者となり、合格した試験の年の初めから3年以内に同じ分野を受ける場合、その課目が免除されます。3年を過ぎると課目合格は無効になります。免状には熱分野と電気分野の区別がないため、どちらの分野で合格しても同じ免状です。
令和8年度の試験と結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 令和8年8月2日(日) |
| 申込期間 | 4月6日〜6月22日(インターネット申込み) |
| 受験手数料 | 17,000円(旧制度の熱管理士・電気管理士で課目免除を受ける人は10,000円) |
| 試験地 | 北海道、宮城、東京、愛知、富山、大阪、広島、香川、福岡、沖縄 |
| 結果 | 新規受験者は受験者8,783人、合格者3,019人(9月17日発表) |
令和9年度の試験日程は、2026年10月4日時点でまだ発表されていません。例年の年間予定は省エネルギーセンターのサイトに掲載されます。
試験はマークシート方式で、関数電卓や数式を記憶できる電卓、スマートフォンの電卓機能は使えません。結果は9月下旬に合格者の受験番号が官報で公示され、受験者全員に合否通知書が郵送されます。標準解答は試験後に省エネルギーセンターのサイトに掲載されますが、個人の得点や採点内容の問い合わせには応じていません。
研修で取得する方法
エネルギー管理研修は、エネルギー管理の実務に3年以上従事したことを証明できる人が受講できます。令和8年度は、講義をオンラインで令和8年9月16日から12月4日まで受講し、12月13日に宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡の会場で修了試験を受けます。講義の合計は33時間25分です。申込受付は令和8年7月3日から10月9日までで、2026年10月4日時点ではまだ申し込めます。研修で合格した課目と試験で合格した課目は、互いに免除の対象になりません。
免状の交付申請
試験合格者が経済産業大臣に免状の交付を申請するときは、エネルギーの使用の合理化に関する実務に1年以上従事したことを示すエネルギー使用合理化実務従事証明書を提出します。実務の時期は合格の前後を問いません。令和元年度以降の試験合格者の申請書の送付先は省エネルギーセンターです。
試験と研修の選び方
当サイトの提案:エネルギー管理の実務経験がすでに3年以上ある人は、10月9日までの研修申込に間に合うかを先に確認してください。研修は講義と修了試験が同じ年度内に終わるため、勤務先で選任の必要が迫っている場合に検討しやすい方法です。実務経験が3年に満たない人や時期を選びたい人は試験を目指し、令和9年度の申込が始まる春までに熱分野と電気分野のどちらを受けるかを決めます。合格後に免状を申請するには1年以上の実務証明が必要なので、勤務先で証明書を書いてもらえるかも早めに確認しておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。