建築士の種類と免許を出す機関
建築士には一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります。一級建築士試験は建築士法第13条に基づいて国土交通大臣が行う試験で、試験の実施に関する事務は、中央指定試験機関である公益財団法人建築技術教育普及センターが担当しています。一級建築士になるには、試験に合格したうえで国土交通大臣の免許を受けます。
二級建築士と木造建築士は、それぞれの都道府県知事が行う試験に合格し、その都道府県知事の免許を受けます。免許の登録手続きは試験機関では扱っていません。一級は指定登録機関である日本建築士会連合会、二級と木造は各都道府県の建築士会が窓口です。
令和8年の試験日程と受験手数料
| 種類 | 学科の試験 | 設計製図の試験 | 受験手数料 |
|---|---|---|---|
| 一級建築士 | 7月26日 | 10月11日 | 17,000円 |
| 二級建築士 | 7月5日 | 9月13日 | 18,500円 |
| 木造建築士 | 7月26日 | 10月11日 | 18,500円 |
受験手数料はいずれも非課税で、ほかにネット決済の手数料がかかります。一級建築士の令和8年の受験申込は4月1日から4月14日までインターネットで受け付け、すでに終了しています。学科の試験の合格者は9月2日に発表され、設計製図の試験の合格者は12月23日に発表される予定です。合否の通知は郵送されず、受験者専用のマイページで確認します。
受験票は郵送されず、マイページからダウンロードして印刷したものを試験場に持参します。スマートフォンの画面に表示した受験票では受験できません。二級建築士と木造建築士は受験資格が同じで、試験日も異なるため、それぞれ申込手続きをすれば両方を受けられます。二級・木造で受験資格の区分が実務のみの人は、専用の作成サイトで実務経歴書と実務経歴証明書を作り、申込期間中にインターネットで申し込みます。
一級建築士の受験資格と試験科目
令和2年3月1日施行の建築士法改正で、それまで受験の要件だった実務の経験は、免許登録の要件に変わりました。一級建築士試験を受けられるのは、大学や高等専門学校などで国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した人、二級建築士、建築設備士、国土交通大臣が同等以上と認める人です。二級建築士は試験に合格しただけでは足りず、免許を登録していることが受験資格の条件になります。
免許登録の際に必要な実務経験の年数は、学校の種類と修めた指定科目の単位数で決まります。たとえば大学で指定科目を60単位修めて卒業した人は、卒業後2年以上の実務経験が必要です。単位数が少ないと必要な年数が長くなります。
| 試験 | 科目と出題数 | 時間 |
|---|---|---|
| 学科の試験(四肢択一式) | 学科I 計画20問、学科II 環境・設備20問 | 計2時間 |
| 学科III 法規30問 | 1時間45分 | |
| 学科IV 構造30問、学科V 施工25問 | 計2時間45分 | |
| 設計製図の試験 | あらかじめ公表される課題の設計図書の作成 | 6時間30分 |
令和8年の設計製図の課題は7月24日頃に公表されました。令和8年からは、設計製図の試験でも学科の試験と同じ条件で法令集を使えるようになっています。
受験前に確認したいこと
当サイトの提案:まず自分の学歴で一級を直接受けられるか、二級から始めるかを決めます。卒業した学校の指定科目の単位数をセンターのサイトで確かめ、免許登録までに必要な実務経験の年数を計算しておくと、受験の時期を決めやすくなります。令和9年の試験を受けるなら、令和8年は4月1日から14日までと短かった申込期間に備えて、卒業証明書など学歴を証明する書類を早めにそろえておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。